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中文名: 银之镇魂歌

资源格式: MP3

版本: ver 1.0

发行时间: 1993年05月01日

地区日本

语言: 日语

简介


IPB Image

原著:吉原理惠子

播讲者:

キラ(奇拉)·石田彰
  ルシアン(路西安)·森川智之
  イリス(伊莉丝)·岩男润子
  サマラ(萨玛拉)·飞田展男
  ジェナス(杰纳斯)·增谷康纪
  ディラン(迪兰)·松本保典 マイラ(玛伊拉)·山崎和佳奈

类别:日文有声广播剧

集数:34 集

码率:64kbps

播放长度:3小时

内容介绍:

IPB Image

首先,我觉得日文很好听。这个广播剧里的声优都是我很喜欢的,其中有我最喜欢的石田彰(ISHIDA AKIRA)。阿斯兰可谓先生的代表作,很多火影fans可能也是因为我爱罗认识这位兢兢业业的日本男声优的。这部广播剧算是石田彰先生在DRAMA界的成名作,也是代表作。很好奇怎么没有人发上来过。
剧本以及整部drama中均不涉及任何不健康的内容。故事有点虐心,还望慎重。建议夜深人静的时候听… …
总的来说我是很多很多年前听的这部广播剧,现在石田彰先生已经算是自由身而且似乎在半退役状态了,发上来,仅供曾经有过类似回忆的朋友回味下,有兴趣的朋友了解下happy.gif

下面是这部广播剧的日语剧本,仅供参考。

逝くさ、なのみの正义を振りかざし、人としての道义も朽ち果てる。
逝くさ、第一を揺るがす军马の蹄鉄は地狱の亡者の咆哮であった。
策略と関係による、裏切り、そのはての混沌、尽きることのないやぼうはそこなしの憎をいざない、
きょうきが人を蚀み、そして、深深と魂さえもえぐる。そんな血なまぐさい戦いの火中から头角を现し、またたくまに他を制圧し、后に近

隣诸国はゆえに及ばず、远く北はラツカ、东はルーデン、西のカナンのハテまでもその名をとどろかせ、ジオウの覇王とおそれられたアス

ランゲイルから数えて七代目、父ギジェット母シアグクが相次いでみまかり、グルシアン·ゾルバ·ラソレルはあまかの期待ようになって

、15の若さでジオウ皇帝を即位した。
そして二年后、媚を嫌い、よにおもねず、わが定めはわが手で切り开くごうきと共に、ししおおルシアンはその日、17歳の诞生日を迎えた

〔人々の騒ぐ)
女の一人:さあさあ、急いで急いで、今夜はルシアン様の17かめのご诞生祝いのご宴席です、
     手を休めているお暇はありませんよ。

少年A :どうしてルシアン様好きの仆たちまで、ぎんぱようみがいたりしなきゃならないだろう。

少年B:そうだよな。こんなの高级のじじょうの仕事じゃないか

少年C :キラのやつが悪いんだよ。頼まれると何でも「ハイハイ」って引き受けてしまうんだから。

少年E :あいつルシアン様にちょっと可爱がられているからって生意気だよ。
     元あらつかのしかんのちつぢかなんだか知らないけど、ここじゃただの父なし子のくせに、

少年F :そうそう、いくらキラの母上がルシアン様の乳母だったからって、
     それだけにこしょうにたてられるなんて、ずるいよな

少年G :あいつ、母上がなくなってから、谁もうしろ盾がいないだろう、
     だからなんとかルシアン様に取り入ろうとして必死なんだよ、きっと。

女の一人:ああ、キラ、食台はこちらに。

キラ  :これで、よろしいでしょうか。

女の一人:结构よ。では、后も同じように頼みましたよ。

キラ  :はい、分かりました。

アスナス:キラ。

キラ  :あっ、アスナス様。なにか?

アスナス:陛下のお姿が见えぬが、どこに行かれたか知っておるか

キラ  :ルシアン様は远乗りにお出かけになられました。

アスナス:またか、今日だけはお控えになられるようあれほどお愿いしておいたというのに。
     まったく、困ったことだ。それで、とものものは谁だ、デイランとサマラか?

キラ  :はい。そのように伺っております。

アスナス:あやつらめ、帰ってきたらもう一度きつくしかっておかねばなるまい

ルシアン:あぁ、うまい、生き返るようだ。
     このあたりまでくると、さすがに大気のにおいも违うな

サマラ :ルシアン様、もうそろそろお戻りになられませんと

ルシアン:なんだ、サマラ
     来たばかりで、もう帰る心配か

サマラ :なにぶん、日が倾きかけておりがすれば

ルシアン:构わん
     どうせやることはいつもと同じだ

デイラン:ですが、いろいろお支度も终わりでしょうし
     后でまた女官庁どのにくどくどと叱られては构いませぬ

ルシアン:お前もだれぞに似て、だんだん口あかましくなってきたな、デイラン

デイラン:恐れながら、それが近卫のつとえと存じます

ルシアン:毎年毎年
     型にはまって変わりばえのせぬ宴などおもしろくもおかしくないわ
     第一、重臣のじじどもがなにかといえば宴にかこつけてどこぞの姫はどうだろう、
     気にいった娘はいないかなどといらぬ世话ばかりだ、

デイラン:ルシアン様、お腹立ちはごもっともではございますが

ルシアン:私はまだ17だ、やりたいことは山ほどある
     今から幼継ぎを生ませれるための种马になるつもりなどないわ

サマラ :このご気性だ
     重臣方の気持ちもわかぬわけではないが、
     毎回成功法のごりょうしでは反発するなというのが无理なのだ
     まあ、とにかく
     アスナス様の特大の雷を落ちる前にそろそろお帰り愿わねばな

ルシアン:だが、まあいい
     じじどもがそのつもりなら、二度と余计な口をたたけぬよ
     今宵こそきっちりそのはなをあけしてくれるわ

(人人騒ぐ)
シャガルラの国の陛下より、バハード産牝马十头·······

デイラン:おお、これはまた见事な仏顶面だな

ジェナス:なにがだ、デイラン

デイラン:なんだ、ジェナス、お前が宴席に顔を出すなど珍しいではないか
     今夜もまた部屋に闭じこもって、
     怪しい丸薬作りに制を出しているとばかり、思っていたのに

ジェナス:たまにはうまいものを食べて
     じおうをつけないとな
     この宴のかたがたほどでもないが
     すしも対外の胜负なのでな
     で、谁が见事な仏顶面なのだ?

デイラン:ルシアン様がだ

ジェナス:なるほど、确かに

デイラン:远乗りから戻られて、汤浴みの间中ずっとキラをあいてにぐちっておられたそうだな

ジェナス:如何ルシアン様でも、退屈な无视だけは苦手なのだろう

デイラン:退屈が讲じて、爆弾発でも飞び出さねばいいんだろうな

キラ  :ルシアン様、お酒をお持ちいたしました

ルシアン:そう言えば、キラ、お前からはまだ祝いの品をまらってはおらんな

キラ  :あっ、はい、なにかお望みのものでもございますか?

ルシアン:望めば、なんでもくれるのか?

キラ  :はい、できます限りは。ルシアン様のためならちょっとくらい无理をしてもいいかな
     だって13になったばかりの仆、こしょうに推挙してくださったのはルシアン様だもの

ルシアン:そうか?では、お前の操をもらおう

キラ  :おっ?

ルシアン:望めば何でもくれる、と言ったぞ、よいな

キラ  :でも

アスナス:お酔狂もほどほどになされませ
     とぎをお召しでしたら、女官长を命じて、だれぞを选んではべられます

ルシアン:私はキラがほしいと言ったのだ、そのほうらが选んだお式制の娘など何の兴味もないわ

アスナス:ならば、ほかのごしょうにんなされませ
     かりにもキラは乳兄弟です、ルシアンさま

ルシアン:それがどうした?アシアが私の乳母だったからといって、何のはばかりがある?

アスナス:ですが

ルシアン:くどいぞ、アスナス
     今宵のとぎにどうでもキラを出せぬとごねるなら、今后一切奥には行かぬ
     种马ではないからな、私は。どうする?アスナス?
     私はどちらでも一向に构わぬのだぞ

キラ  :どうししょう?どうししょう?ここまで来てまさか逃げ出すわけにはいかないし
     女官长のシリール様はルシアン様のお言叶のままにとおっしゃったけれど
     でも、仆は何を、どうすればいいんだろう

ルシアン:〔笑い出した〕どうした?キラ?
     いつまでも扉の前にへばりついたままで、谁も取って食いはせぬぞ
     じじどもがふたことめには何やかやと、うるさく言うのでな
     一発かましてやったのだ、见たか、アスナスのあの苦虫の噛み溃したようなつらを

キラ  :じゃ、やっぱり、あれはいつものお戯れだったんだ

ルシアン:ここにこい
     あのようなさけの席であんな风にお前を出しに使うつもりはなっかたのだ、すまん

キラ  :いいえ、ルシアン様のお役に立てたのなら仆はうれしいです
     お诞生祝いの品は改めて何か

ルシアン:谁でもよかったわけにはないぞ
     望めば何でもくれるとお前が言ったからだ
     私はこのまま戯言で终わられるつもりはないのだ

キラ  :ルシアン様

ルシアン:なぜだろうな
     お前のことを思うと、血が騒ぐ、体中の血がうずいて、眠れなくなる
     キラ

キラ  :い、いぃや

ルシアン:キラ、何も怖いことはない

キラ  :で、では、お放しください、お愿いでございます

ルシアン:私は嫌いなのか

キラ  :いぃえ、で、でも、あの

ルシアン:ならば、お前の目も唇も、この银の髪も全て私のものだな
     私のものになるということはな、キラ
     これを、こうして
     ?可爱がってもらうことというのだ、キラ、キラ

アスナス:ルシアン様はまたキラを慎重にいりぐたっているのか?
     いったいシリール殿は何をやっているのだ

シリール:见目丽しい娘を选んでとぎに差し出しても见る気もなされないのですよ
     そんなことをすればまるで当てつけるように何日もキラに慎重にこもってしまわれて
     これ以上何をどうせよとおっしゃるのですか

キラ  :谁になんと言われてもいぃ
     仆はただルシアン様のそばにいて、ルシアン様と同じものを见ていたい
     このデアファールカ以外に仆の家はなく、ちつぢを頼るみうちもいない
     そんな仆をルシアン様だけが必要だといって下さる
     ならば、仆は心をこめてお使えしたい
     でついづ、おごらず、よこしまなよくにながされることなく
     その以外、何も望みがしないから

ルシアン:互いのひとみに移るおもいは深く激しく
     何の打算もないというところか
     はじめは口うるさいだけの重臣方に対するただのあてつけだとばかりおもっていたのだが
     なんとも厄介なことになってしまったものだ

人间、谁しも欲得ずくで人を爱するわけではなかろう、周りはどうあがいても
日彼がわずにはいられない、そんな运\\\\\\\命としか言いようのない出会いも确かにあるのだから

キラ  :体を重ねてささやくぬつごと、甘美の酒と同じだ
     几度酒付きを重ねても尽きることはあるまい
     だが、美酒のみ过ぎれば毒になる
     だからといっていまさら谁がそんな説教がましい台词を口にできるというのだ
     いったい谁が

ルシアン:お前がよい、キラ
     お前だけでよい
     お前しか要らない

デイラン:どうした、キラ
     16にもなってそんなへっぴり腰では情けないぞ
     もっとわけがしめろう
     いこみあまい
     右、左、いいんじゃない、ほら、足はもっと速く

ジェナス:おお、意気込みが违うとさすがにのみこみがはやいな
     少しは様になってきたのではないか

サマラ :よいのか、ジェナス
     弟子たちが薬草つみにせいを出しているというのに
     こんなところで膏を売っていても

ジェナス:そう言う、お前はどうなんだ、サマラ
     懐刀早々をかってにであるっては执务を届こうって
     陛下がお困りになるのではないか

サマラ :そのルシアン様が様子をみて来いとのおうせいでな
     口出しはせぬとおっしゃられていない
     ご自分で足を运\\\\\\\ばれるのははばかられるらしい

ジェナス:なるほど
     うちにみなまきずの絶える间がなければ
     いかにルシアン様といえども気が気ではないというところか

サマラ :己のことで
     ルシアン様に余计な负担はかけたくないというキラの気持ちも分からぬではないだな

ジェナス:それも仕方あるまい
     何しろ、この三年ルシアン様のご宠爱を薄れるどころか
     ますます深くなるばかりだ
     そうなればまたそれを嫉む妬くなも多くなる
     デイランがいうように
     今のうちにきっちりとしたぼうごんの技をえとくしておいたほうが贤明だろう

サマラ :ルシアン様にしてみればいたしっかいをしっというところなのかも知れぬだな

ジェナス:ぬくぬくとまわたて包まれて爱されるよりも
     まず、自分の足できっちりと立っていたい
     それがキラの男として、いや、人间としての矜持なのではないか

サマラ :だが、ジェナス、人の心を时ともに移り行くというものだ
     私はそれがうらめにでた时のことを考えると
     ぞっとする

デイラン:ほらほら
     めをそろすな、たっているぞ
     まだまだだな、キラ

キラ  :申し訳ありません

デイラン:次はみをぐぬちだな
     同じ时间にくればいい

キラ  :はい、ありがとうございました

ルシアン:キラ

キラ  :ルシアン様、もう、、、、、、

ルシアン:まだ、まだだ

キラ  :ルシアン様

ルシアン:きつかったか

キラ  :いぃえ

ルシアン:1月もお前に触れなかったのは始めだったな
     手加减できなかった

キラ  :それで淡いかかでございました

ルシアン:今のところ大事ないが、あそこのとりでは西の要でもある
     目は常に光らせて置かねばなるまいな

キラ  :では、またいらっしゃるのですか

ルシアン:いや、とりあえずアジマを差し向けようとおもっている

キラ  :ア、アジマどの、でごさいますか

ルシアン:なんだ、アジマを知っているのか

キラ  :あっ、はい。デイラン殿の代わりに结构つけていただきましたので

ルシアン:そうか?ならば、デイランと违って、少しは手加减をしてくれただろう

キラ  :このやのかたがたは皆さんはみっちりしごいてくださいます
     おかげで、ようさくさまになってきたと誉めていただいておりますが

ルシアン:だが、怪我をせぬよう、ほどほどにな、
     お前のこの手は、剣を持つより竪琴をつま弾くほうがずっと似つかわしい

キラ  :アジマ殿はソリテガに、
     まさかルシアン様はイリス様とアジマ様のうわさをご存知なのでは

少年H :しいたのいずぎで、イリス姫様とアジマ殿が口付けなさってたらしい

少年I :なになにに、ご姫の縁谈の话もでておろうこの大事なときに
     身ほど知らずによほどが
     陛下のお耳に入りでもしたら、どうするつもりなのだ

女A  :身分违いの恋など、不幸の始まりでございますのに
     でもやはり、おちつぢは争えませんだわね
     まさかイリス姫様まで道ならぬ恋にみようやきになられるとは

キラ  :いや、ご存知はないはずだとおもうけれど
     でも、このままではきっといつか

キラ  :今ごろイリス様はサドリアンで
     でもほんとにこれでよかったのだろうか

イリス :分かっています
     この思いがかなうはずはないのだと分かっているのです
     でも、分かってはいっても、どうにもならないの
     キラ、あなたなら私の気持ちもわかってくれるでしょう

キラ  :わが身のことを思えば、
     いまさら差し出がましい口など聴けるはずもないのはよく分かってはいるけれど

イリス :だから、せめて梦でいいのです
     それよりほかの何も望んではいけないのなら
     ひと时な甘い梦をみていたいのです

キラ  :ひと时の甘い梦か
     若美につまされるようですよ

イリス :お愿い、キラ
     今夜遅くにはもうあの方はジオウを発ってしまわれるの
     だから、最后にもう一度だけ、お愿い
     サドリアンでお待ちしておりますと、あの方に伝えて

キラ  :イリス様

ルシアン:そうか?モリガンはアドリア伯爵の末の姫を娶るのか?

デイラン:はい、少し年のひらきがございますが、なかなかの热爱ぶりにございます

キラ  :ルシアン様だ

ルシアン:ああやつもとうとう年贡の纳めるときのようだな

デイラン:そのようです

ルシアン:まあ、めでたいことには违いない
     乾杯の酒の一杯でもほしいところだな

サマラ :では、このまま久々にサドリアンまでいらっしゃいますか、ルシアン様

ルシアン:そうだな、それは悪くはあるまい

キラ  :あぁ、大変だ。サドリアンの方へいかれてしまう
     何とか、何とかしなくては

キラ  :イリス様、イリス様、イリス様、キラです

イリス :どうか、したのですか

キラ  :ルシアン様はおいでになります、もうはやく

イリス :えっ?兄上様が

キラ  :アジマ殿がお先に帰れたのか、よかった

イリス :キラ

キラ  :さ、参りましょう

イリス :キラ、待って、もう走らないわ

キラ  :イリス様、もう少しです
     この茂みをぬければ
     何?あっ?

サマラ :なにやつだ?キラ?イリス様?こんな夜更けにいったい二人で何を

デイラン:サマラ、しておろう

ルシアン:デイラン、どうした?

デイラン;あっ、いぃぇ、それは

ルシアン:キラ?何をしている?イリス?

キラ  :ルシアン様

イリス :兄上様

ルシアン:お前たち、どういうことだ
     これは

イリス :知られてしまうわ、兄上様に、全て知られてしまうわ、どうすればいいの

シリール:ルシアン様、お待ちください、ルシアン様

ルシアン:うるさい、道路をさがっておれ

ルシアン:ソレル王家の姫をいつから游び女如きになさったのだ、イリス

イリス :キラ、キラ、助けて、お愿い

ルシアン:いつからだ、キラとはいつからきち繰りあったのかと闻いている

イリス :兄上様

ルシアン:イリス

イリス :お愿い、キラ、助けて、助けて、兄上様にうまくとりなして、お愿い、お愿いよ、キラ

ルシアン:なけば许されるとおもうな、イリス、お前もキラと一绪に牢につながれたい
     裏切りは絶対许さない、覚悟しておけ

ルシアン:闇にまぎれてイリスとサドリアンで合びきとは、な
     饲い犬に手を噛まれるとはこういうことか
     私の目を盗んでようもうやってくれたものだ
     
     始めてとぎをめいじた时、お前はまぐあいないみすら知らなかったな、キラ
     あらから三年、お前の身も心も全て私のことだとおもっていたが
     まさか、いまさらお前に女が抱けるとはおもはなんだが

キラ  :违う、ルシアン様、お愿いです

ルシアン:なぜだ、たえろ、デイラン、たえろ、ばかげてこんなことは许されることではない

サマラ :ことは既に动き出してしまったのか
     いまさら后戻りはできぬ
     われらは大仪面分のためにキラを见杀しにするのだからな

アスナス:よいな
     もとはといえば、姫の軽はずみがぐごうがまねいたこともてんまつだ
     この际姫にも、それなりの土牢をかぶっていただく

デイラン:しかし、それではあまりにキラがいったい何の落ちとかあるというのですか

アスナス:大事の前のしょうじだ、そのような琐末なことなど构っている暇はない

デイラン:一人の一生の问题がなぜ琐末のことなのです

アスナス:今までも、そしてこれからも、キラがおそばにはげっている限り、
     ルシアン様はどれほど美しい姫に身にあっても目もくれまい
     今年二十歳も过ぎたというのに、妻を娶るどころか、女子の肌にも触れぬご宠爱ぶりだ
     このままではソレル王系の血が絶える

サマラ :そのために、イリス様ともどもキラを身ごろしい生をとうせいですか

アスナス:そうだ、今はまだその兆しはないにしても、
     この先キラの存在がせいどうを左右するしごりになるやも知れぬ
     ならば、祸根の根はたっておぶのが进化としての当然のつとめであろうが

サマラ :そのためならば、人としての両亲は舍ててもよいと

アスナス:二つがならびたたぬなら、両亲を舍てても大仪をとらねばならぬ
     决断とはそう言うものだ

デイラン:人の道にはずれた大仪であってもですか

アスナス:大仪は大仪だ、それ以外の何者でもない
     いずれごごんぎが整えばイリス様はこの国から出て行かれるご身分、ならば
     ジオウの辉く将来のためにキラにはどうでも舍石になってはもらわねばならぬ
  
サマラ :それで、心にどれほどの伤を残そうともですか

アスナス:伤は时とともにいつか癒えるものだ

サマラ :伤はいつか癒えるか、みさきに誓いごろじんはいともかいたにいってくれるものだ
     そんな保証がいったいどこにあるというのだ

ルシアン:イリスと二人してようもう裏切ってくれたものだ
     ただせめころすだけでも饱きたらぬか

キラ  :イリス様、仆の言叶をもうルシアン様の心には届きません
     だから、お愿いです、ここにいらしてください
     どうかルシアン様の前で、はっきりおっしゃってください

ルシアン:二度と女を抱かぬようにしてくれる

キラ  :サドリアンでのことはただの勘违いだろうと、
     イリス様の口からどうか真実をおっしゃってください

ルシアン:私を欺いたその目をつぶして、その口が二度と戯言を吐かぬよう
     したを切り落としてくれるか
     その上でどこぞのいんばい宿にでも売り飞ばしてやろう
     目も见えず口が闻けずども男をくわえこむしりのあなひとつあればよかろう
     いんばいにはそれが似合いだ

キラ  :まさか、どうして信じてはくださらないのです
     ならばいっそう死ねとおっしゃってください
     それすら许されるとおもわれるなら、すべて、今ここで仆を杀してください
     爱しています、イリス様を爱しています、命をかけて爱しております
     イリス様とそいどけることができないのならば、この命惜しいとはおもいませぬ

ルシアン:この下种が

キラ  :爱しています、心のそこからイリス様を爱しています

ルシアン:黙れか、イリスのためなら命もいらぬというなら、仆は切り舍ててくれるわ

デイラン:ルシアン様、剣を、おおさめください

ルシアン:放せ

デイラン:ルシアン様

キラ  :爱しています、爱しています、爱しています

ルシアン:サマラ、キラをだまらせろ、だまれ

キラ  :ルシアン様

ルシアン:デイラン、ジェナスを、ジェナスを呼んで来い

卫兵A :どこへなりとうせろ、头のご命令だ、
     こんなことをいってもただの気休めにしかならないのだろうが
     命があっただけ运\\\\\\\がよかった、そう思うことだ

キラ  :ジオウの都だ
     はぁ、二年ぶりだ
     あぁ、ほんとにかえってきたんだ

古より全ての物语は人と人の出会いに始まる、
出会うことの喜びとよきせいの分かれの悲しみがよくもあしくも时を刻んでいくよう
真実は伪りをはらい、伪りの中に真実は潜み
わずかに根ずれた爱をはざまで定めの扉はゆうるると开かれるのだろう
物语が始まる、人のようの悲喜こもごもが心を震わすその时に物语は始まる
爱の明朗をさまようものたちへ静かなるべくいえのコメット

キラ  :ジオウの都は相変わらずににぎやかだな

某女A :まあ、な、出目ごとな银の髪だろう、お日様に透けてキラキラでかば焼いているようだよ

某男A :吟游诗人かよ

某男B :それにしちゃうきれいなずらしてあがるぜ

某男A :おう方、どこかのぼずっら贵族のなれの旗だったりするんだろうかな
     まったく、もったいねい

某男C ;ほう、11弦の竪琴とはこれはまた珍しい
     ここらじゃめったにおがめんしろうもんだい

キラ  :昼前にはつけるかな
     あっ?だれ?
     マデリア宫殿の卫兵にもこんな森の奥まではめったに入ってこないはずなのに

ルシアン:マイラ、待って、またるか

キラ  :まさか

マイラ :ルシアン様

キラ  :ルシアン様

ルシアン:まったく、しょうのないやつだな
     シリールに知られたらどうする?
     またこごとをくらうぞ

マイラ :もうなれました

ルシアン:そうだな
     私もお前のそう言うかざらのところが好きだ

マイラ :私の方がもっと、ずっとお深くしておりますのに

ルシアン:マイラ

キラ  :何を、いまさら
     未练げに分かりきったことではないか

ルシアン:さあ、もどろうか

マイラ :はい

キラ  :どんなに深くえぐられたキスも侧らに爱する人があれば
     いつかいえるものなのかもしれない
     ルシアン様、二年ぶりのジオウの都の风景は何も変わってはいません
     けれど风のにおいさえ昔のままなのに
     歳月は确かに流れているのですね
     ほんとに、もう、縁の欠片ものこってはいないのだと
     母上、长い间墓参りを欠かして、申し訳ありません
     今の仆は気ままなその日暮の歌うたいです
     たて顷のめいしであられた母上のまねごとで
     昔、ほんの手慰みをおぼえたことが今ごろになって役にたつなんて 
     おもってもみませんでした
     ご无沙汰のお诧び代わりにひとさわり闻いていただけますか
     あっぁ?イリス様、デイラン殿、なぜ

イリス ;いつ、戻って、来たのですか

キラ  :母上の好きだったサラデイーナの花束
     あぁ、そうか、今日は母上のつきちがいの命日だった

イリス :キラ、わたくしは

キラ  :そうですね
     あのころは日々の幸せがいつまでも続くものだとおもっていたけれど
     これも母上のお导きでしょうか
     イリス様、多分これで二度とお目にかかることはないとおもいますが
     どうそおすこやかに言叶を交わさぬ无礼は何どうぞご容赦ください

デイラン:姫、参りましょう

イリス :笑って顶戴、デイラン
     キラが足元に膝まついて许しをこうこうとさえできなかったわ

キラ  :ナーマの森は静かだな
     星に手が届きそうだ
     仆はただ静かに眠れる场所を求めてジオウに戻って来ただけなのに

ルシアン:谁でもよかったわけではないぞ、キラ
     望めばなんでもくれるとお前が言ったからだ
     なぜだろうな、お前のことをおもうと、どうしようもなく血がうずいて、眠れなくなる
     お前は私のものだ、お前だけでよい、お前しか要らぬ

キラ  :今夜は眠れそうにない

亭主  :お前様方、何なさるね

サマラ :ここの地酒でももらおうか

亭主  :はいよ

サマラ :ルシアン様のごすいきょうにも困ったものだ
     狩场によくついでとはいえ
     こんな浜の片田舎まで足を伸ばさせるとは
     近顷都で
     何かとうわさの吟游诗人がほんとにここに住み着いているのかどうかも分からぬと言うのに

ルシアン:ところで、亭主、うわさの吟游诗人はここにも顔を见せるのか

亭主  :みよ、ま、ありゃえいれいがわりもんだよ
     普段はめったにここまでにおいでこねぃ
     くいもんがなくなるとやってきて
     裏の広场で歌を闻かせるだ
     まったく商売する気があるんだかねいんだか

ルシアン:おう?ではうわさはやはりうわさでしかないということか

亭主  :そんなことはねい、都の耳やどうだかしらねいが
     饮み代削ってかねを払っても惜しくねいな

ルシアン:胸の奥底まで染み入るようだ
     いったいどんな男なのか
     キ、キラ
     サマラ、あれをここに引きずって来い

サマラ :なにぶんの人目がございますれば
     その気はいかがと

ルシアン:くびになわうっててもだ

サマラ :はい
     るすいも非礼も重々承知の上で頼みたい
     少しばかり时间をさいてはくれまいか
     わが主がぜひにと

キラ  :サマラ殿
     では、ルシアン様も
     参りましょう

〔人々騒ぐ〕
サマラ :おうせいのとうり、连れてまいりました

ルシアン:どの面下げてお前戻ってきた
     いんばいくずれが吟游诗人の気取るなど吐き気がするわ
     即刻ジオウから出てうせよ
     二度は言わぬ次はその腕えし折ってくれるぞ、よいな

キラ  :まさか、こんな田舎町でルシアン様とはちあわせをしようとはおもわなかった
     运\\\\\\\命と言う厄病神はとことん容赦がな
     あっ、あ、あ、あ、胸が
     ルシアン様、仆にはもう失うものなど何もありません
     今はただ静かに眠れる场所がほしいだけなのです

アスナス:サマラ、ルシアン様がキラにお会いにされたというのはまことのことか

サマラ :はい、例のうわさの吟游诗人を一目ご覧になりたいと
     それがまさかキラだとは予想だにしておりませんでした

アスナス:うわさの出から察するに七のつき前というところか

デイラン:いえ、5のつきです
     私がイリス様のおともで、墓地へ出かけたおり、偶然キラに遭いました

アスナス:马鹿者、なぜもっとそれをはやく报告せぬのだ、

ワイデル:デイラン、そのようなことでこのえたいちょうどうして面目が出すとおもっておるのか
     たばけものめが

デイラン:いまさら、ことをあらだてる必要もないとおもいましたので

アスナス:キラの存在自体がことをあらだてる现况に决まっておるのではないか

デイラン:では二年ぶりに母亲の墓前リに帰ってきたキラになわをうって
     即刻たたきだすべきだとおっしゃいますのか
     いかにルシアン様のご命令とはいえ
     あのようなこと私は二度とごめんです

アスナス:もうよい
     起こってしまったことを今さら悔やんでも遅いわ
     二人ともさがっておれ

デイラン:では

サマラ :失礼いたします

デイラン:チエー、くそうじじどか
     いまさらしわずら突合せて议论してなになる
     纳得いく答えなどできるものか

サマラ :そうかっかするな

デイラン:そういうお前はどうなんだ、サマラ
     できれば不安の目ははやめにつんでおきたいとおもってはいるかな
     説くくらわばさらまでだ
     それよりイリス様はどんなご様子だ

サマラ :ほそい食はますます细くなられたようだ
     イリス様付きしっと女官のアズリ殿が心配しておられた

デイラン:ま、それも无理もあるまいかな
     正直な话、まさかあんなところでキラに再会しようとはおもわなかった
     配布をえぐられたかとおもったぞ
     イリス様にして见れば针のむしろであったのよう

サマラ :それは私も同じだ、

デイラン:无様だな。キラが戻ってきたというだけでみな慌てふためいている
     过去をむしかえされるのではないか、とな

サマラ :そうだな
     
デイラン:だが、いまさらすねに伤を持つみよなげいても始まるまい
     アジマが己の罪を偿う覚悟でソリテアに骨をうずめるというのなら
     私たちも一连托生だ、闇に封じたものは二度と暴かれてはならぬのだから

ルシアン:吟游诗人だとキラめ、なにをみせてくれるか

マイラ :ほんとにここのおはな畑はいつみてもきれい
     次から次にいろんなはなが咲いて
     こんなにきれいなんですもの
     少しぐらいいただいても构わないよね

アズリ :マイラ様、なにをなさっているのです

マイラ :アズリ様、あ、あのう、お花をいただくこととおもって

アズリ :一番咲きのレイファンはこんなに
     なんと言うことをなさるのです
     ここの花はイリス様が丹精をこめてお世话になさっているのですよ

マイラ :ごめんなさい
     あまりにきれいなので、つい

アスリ :つい、ついではございません、
     一番咲きのレイファンはイリス様の乳母であられたアシア様の墓前にお供えするのだと
     姫様がそれにお大事になさっておいででしたのに

イリス :アズリ、そんなに声をあらげるものではありません
     レイファンならまだたくさんあるのですから

アズリ :ですが、イリス様は

マイラ :申し訳ありません
     イリス様のお花畑とは存じませんでした
     近顷、ルシアンのご机嫌があまりよろしくないようなので
     きれいなお花でも饰って慰めできればとおもいまして

イリス :そう、兄上様の
     でも兄上様はきっとここのお花はみなおきお嫌いでいらっしゃるわ
     特にそのレイファンは

マイラ :えっ?

イリス :兄上様のお部屋に饰るのなら、ジャノの花园からお花を摘んでいてはいかが?
     今なら、ココレトの盛りですから

マイラ :でも、あのう

アスリ :マイラ様、私が舎の花园にご案内いたしますので
     レイファンは私はお预かりいたします
     どうぞ、ついでいらっしゃってくださいませ

マイラ :では、イリス様、失礼いたします

イリス :びっくりさせてしまったかしら
     でも、レイファンがだめなの
     だってレイファンはキラが一番すきだった花ですもの

キラ  :デイラン殿

デイラン:夜分邪魔をする

キラ  :どうぞ、なかへ

デイラン:用件だけ言わせてもらおう
     明日の夜、王宫でうたぎが催されることになった
     ルシアン様の婚约者であられるマイラ様の诞生祝もかねて、盛大にな
     ジオウの都の内外から芸人をまねえての祝宴だ
     その席に、うわさが高いハマーの吟游诗人のうたを是非にとのごしょうもうだ

キラ  :宴の余兴に満座にさらし者になれとおうせいですか
     そのような戯言をよく重臣方が许しになられましたね

デイラン:许すもゆるさぬもない
     ルシアン様のご気性ならば、お前もよく存知でいよう
     キラ、ハマーを出てこのアテイカの町にながれても、しょせん同じことだ
     ジオウの都にとどまる限り、ルシアン様のめを逃れることができぬ

キラ  :つまにどの望まれたかたがいらっしゃるのに
     それでもまだなぶっりたりない、とでも

デイラン:ルシアン様のお心のうちはルシアン様でなくてわからぬ
     だから、キラ、このごにをよんでこんなことを頼めたぎりはないのだが
     ルシアン様がなにをおっしゃられても何とか穏便におさめてくれまいか
     マイラ様はなにもご存知ないのだ

キラ  :それはルシアン様がお决めになられることです、デイランどの
     満座のさらし者になっても仆にはもうなにも失うものなどないのですから

次はハマーの吟游诗人でございます

イリス :キラ

シリール:キラですわ

アスナス:なんだ、どうなっているのだ

マイラ :なに?どうしたの?

キラ  :このたびは田村のおたげにお招きにあずかり、身に余る光栄に存じます

ルシアン:いまさら、见えついた追従なぞいらぬわ
     それより、なにを闻かせてくれる

キラ  :ごしょうもんがございすれば、何なりと

ルシアン:そうよな、ならば、パレリア哀歌でもやってもらおうか

デイラン:イリス様もご隣席されでおられるというのに
     よりんともいったいなぜ

マイラ :それならば、私も存じております、
     イニスワヌこんぎのしぎられた姫がそれでもなお恋人を忘れられず
     一目をしのんでおうせいをかさねてしまうという悲しい歌ですわね

サマラ :何も知らぬということとは
     それはそれで结构むごいものなのだな
     これではどちらにころんでもすくわれぬ

ルシアン:そうだ、それで最后には二人とも嫉妬に狂った夫にころされてしまうのだ
     まあ、自业自得ではあるがな

キラ  :かしこまりました

ルシアン:なぜだ あやつが犬猫にも劣る下种のはずなのに
     どうしてこの场の谁よりも美しく辉いて见えるのだ

ルシアン:さすがよな、あいも変わらず人をたらしこむすべだけはたけておるわ
     お前のようにあるじももたず、ひとつところに身を落ち着けもせずに流れ行く吟游诗人を
     ルアールと呼ぶそうだな

キラ  :はい

ルシアン:そのルアールの中には歌よりも体で稼ぐやからがおるときいたが
     お前の一夜の寝はいくらだか

アスナス:陛下
     そのように一人にだけ长々とおこよはげられては他のものにしめしがつきません
     どうぞ、そのぐらいになっさて

ルシアン:いくらだと闻いておる
     いんばいくずれがいまさら気取ることはあるまいが
     それともなにか
     男であれ、女であれ、抱かれてさえおればかねはいらぬか
     イリス、お前もさぞかくやしいかろうが、
     二年前お前のためならば命もいらぬとごうごうした男が今ではこの様よ

マイラ :えっ?イリス様とこの方が

ルシアン:どうだ?あいそうが尽きたか?それとも、懐かしさのあまりそのみがうずいて声も出ぬか

アスナス:陛下、お戯れが过ぎます

ルシアン:どうだ?キラ
     いっそうのことを今宵お前を买い切ってだれぞに命じて腰がたたなくなるまでだかさて见るか
     それもいっきょうな

キラ  :ご容赦ください
     おうせいのごとく今はその日暮のルアールにございます
     私如きでせんのものをあいてに戯言もすぎればおなにかかわりましょう

ルシアン:ジオウの帝王たる面目など远の昔につぶれておるか
     饲い犬に手を噛まれた男の阿呆ずらを天下にさらしてきたのだ
     いまさらないて惜しむなどもったおらぬわ
     下种には下种の生き様があろう
     竪琴が二度と持てぬその腕を切り落としてくれようか

キラ  :それで陛下のお気が済まれるのですか

ルシアン:つらのかわもだいぶ厚くなったようだ
     まあ、いい
     人思いあっさりけりをつけたんだ
     酒の肴にもならぬわ
     それよりじゅわりじゅわりとまぶりころしてくれる

キラ  :いいえ、ルシアン様
     二度目はないのです
     仆は二年前のあの夜に死んでしまいました
     后はこの身がただの土くれに戻る日を待つだけ
     それものそれほど先にことではないでしょうか
     ではこれにでさがらせていてもよろしいでしょうか
     
     まだ、まだだ、あの扉の向こう、向こうまで
     ルシアン様の目の届かぬところまで
     ここまでくればもう

サマラ :ジェナス、どうだ、キラの様子は

ジェナス:一応わな、落ち着いたようだ

サマラ :一応とは、どういうことだ

ジェナス:この先、同じことがおきぬという保証はないということだ
     心の臓がひどくやられているようだ
     発作もこれがはじめではあるまい、おそらく

ジェナス:イリス様

イリス :入っても构いませぬか

ジェナス:どうそ、お入りください

イリス :キラが倒れたそうですね

ジェナス:大事ありません
     紧张が过ぎての立ちくらみでしょう
     仆の部屋で休んでおります

イリス :そう、ですか

ジェナス:ちょっと様子を见てまいりましょう

ジェナス:なぜ、こんなことに

キラ  :ここ、ジェナス殿

ジェナス:気分はどうだ

キラ  :おてつをおかけして、申し訳ありません

ジェナス:丸薬を作っておいた
     二つ部だ
     忘れずにのむのだぞ

キラ  :ありがとうございます

ジェナス:これにこりて、あまり无理はせぬことだ

キラ  :分かっています
     でも今のうちにかせいで置かないと、冬が越せません

ジェナス:それはそうだろうが

キラ  :大丈夫です
     春はまだ远い先のことですから

ジェナス:まさか

キラ  :ナイヤスの花吹雪を见たくて戻ってきたのです
     あれはほんとに见事で、どこに行っても梦に见ましたから

ジェナス:気づいているのか

キラ  :まるで一面うつくれないの花が舞い散れようで
     あの花吹雪の中で静かに眠れたならどんなに幸せだろうかと

ジェナス:违う、そうじゃない

キラ  :お気づきになられたのでしょう
     仆はもうそんなに长く生きてはいられない
     多分、次の夏は望めないと

ジェナス:そんなことはない
     じおうのあるものを食べて、静かにようじをすれば、元気になる

キラ  :そうですね
     お心使い感谢いたします

ジェナス:そうやって全てを许してしまえるまでお前はいくのちをはくような絶望をかみ缔めたのだ
     キラ、いいのか、それでほんとにお前はいいのか

アズリ :イリス様、ぐっすりお休みになられるようにおごうたいでおきましょう

イリス :ねえ、アズリ、体の中に流れる血は犯した罪の重さだけよどんで黒\\\\\\\くなるというけれど
     ほんとなのかしら

アズリ :えっ?なんとおっしゃい、、、

イリス :赤いわ、なぜ、どうしてこんなに赤いのかしら
     おかしいとはおもわない、ねえ、アズリ

アズリ :イリス様、违う、违う、お手が血まみれです
     イリス様、たけを、たけをお放しください

イリス :私は耻知らずな罪人なのに、どうして私の血はこんなにあかいのかしら

アズリ :谁が、谁が

イリス :私がキラをころしてしまうのですね

キラ  :お気づきになられたのでしょう
     仆はもうそんなにながくは生きてはいられない
     多分次の夏は望めないと

イリス :私がキラをころしてしまうのです

サマラ :イリス様
     イリス様のたいがたい気もちはサマラ重々承知しております
     身の置きどの朝はわれらにとって同じでございます
     しかし、一时のじょうにながされて
     心を缓めてしまえばうそで固めた壁におもわぬひび割れが生じてしまいます
     さあすれば

イリス :サマラ、あまたの美しい姫気味には目もくれず
     兄上様がなぜああもうマイラをいとわしく思いやそばすのか
     あなたはそのわけを知っていますか

サマラ :はぁ?

イリス :キラに似ているからです

サマラ :それは

イリス :マイラはキラに似ていてよ、见かけよりも、もっとずっと深いところで
     なのに、どんなに爱し合っていても
     キラには许されなかったことが兄上様のおこううめるというだけで
     マイラには全てが许されるのですね
     神様が人间を作られるときひとつの魂を半分にちにって
     二つの体に封印されるのだそうです
     それゆえに、割かれた魂は痛みに震え、かけた半分もほしいと求め
     互いが互いが悲しいほどに呼び合うのだそうです
     サマラ、あなたがそれをただの梦物语だとおもいますか

サマラ :イリス様
     ルシアン様は一人の男であられる前に、
     このジオウの帝王であらせられます

イリス :分かっています
    ジオウの帝

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